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COVID-19肺炎、トファシチニブで死亡リスク低下

2021年6月24日  New England Journal of Medicine

ブラジルの15施設に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)肺炎で入院した患者289例を対象に、JAK阻害薬トファシチニブの有効性と安全性をプラセボ対照無作為化試験で検討。主要評価項目は、28日目までの死亡または呼吸不全の発生とし、8段階順序尺度(高値ほど状態不良)を用いて評価した。患者の89.3%に入院中グルココルチコイドを投与した。 その結果、主要評価項目の累積発生率は、トファシチニブ群18.1%、プラセボ群29.0%だった(リスク比0.63、95%CI 0.41-0.97、P=0.04)。28日目までの全死因死亡率は、トファシチニブ群2.8%、プラセボ群5.5%だった(ハザード比0.49、同0.15-1.63)。プラセボ群と比較したトファシチニブ群の8段階順序尺度スコア不良の比例オッズは、14日目0.60(95%CI 0.36-1.00)、28日目0.54(同0.27-1.06)だった。トファシチニブ群20例(14.1%)、プラセボ群17例(12.0%)に重篤な有害事象が認められた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただく...