誰のための骨髄抑制対策
オピニオン
2022年5月29日 (日)
國頭英夫(日本赤十字社医療センター化学療法科)
私が最初に携わった「治験」は、1987~1988年に国立がんセンター病院(当時)の研修生だった時期に、同院で行われていたfilgrastim(KRN8601)のものでした。後にグランの商品名でおなじみになるG-CSF(granulocyte colony-stimulating factor)で、好中球減少に対する最初の薬剤の一つです。当時は、今の投与方法である皮下注射ではなく点滴静注であり、私がやらされたのはその第1相試験、つまり増量試験でした。...
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