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「意識不明4カ月」から復活、デジタル医療の本上梓 - 高尾洋之・慈恵医大准教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2022年6月13日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

 2018年8月、ギラン・バレー症候群に突然見舞われ、4カ月間、意識不明に陥った東京慈恵会医科大学の脳神経外科学講座准教授、先端医療情報技術研究部准教授の高尾洋之氏。今は電動車椅子での外出は可能になったものの、いまだ不自由な生活を強いられる中、この3月末に上梓したのが『デジタル医療 現在の実力と未来』(日経BP社)だ。  高尾氏は、医療用アプリとしては、2016年度診療報酬改定で日本初の保険適用となった「Join」の開発者として知られるなど、医療IT分野の第一人者。政府が入国者健康確認として使うアプリ「MySOS」の生みの親でもある。システム病に倒れる前は、内閣官房の情報通信技術総合戦略室、CIO補佐官なども務めていた。  いまだ続く闘病生活から見えてきた医療の課題、本書に込めた思い、高尾氏が描く医療ITの展望についてお聞きした(2022年6月2日にインタビュー。全3回の連載)。...