医師は「一員」、チームで総合的な診療を - 新田國夫・日本在宅ケアアライアンス理事長に聞く◆Vol.2
インタビュー 2022年8月22日 (月) 聞き手・まとめ：橋本佳子（m3.com編集長）
――先生が考える「かかりつけ医機能」を普及させるには、どんな準備や制度整備が必要でしょうか。
超高齢者に対して、生活を含めて総合的に診ることができる体制をいかに作るかですが、第一は人材育成です。先ほどお話しした通り、医師は「一員」でいいのです。医療を優先すると、検査や治療に走ってしまいがちです。そうではなく、脱水や栄養の状態の管理なども含めて総合的に診ることが必要。そのためには、多職種の教育研修が必要です。...