「コンクリートから人の命へ」が政策の基本◆Vol.1
スペシャル企画
2009年9月13日 (日)
まとめ・橋本佳子(m3.com編集長)
「官僚主導から政治主導へ」。民主党の政権運営の特徴は、この点にある。特に官僚統制色が強い医療分野で、中医協をはじめ、政策決定プロセスはどのように変わるのかが注目される点だ。また「INDEX2009医療政策<詳細版>」では医療改革の項目が並んでいるが、そもそも医療保険・医療提供体制の基本ポリシーを民主党はどう考えているのか――。 大学の立場から積極的発言・行動を続ける山形大学医学部長の嘉山孝正氏に、「INDEX2009医療政策<詳細版>」の作成に尽力した、民主党参議院議員の鈴木寛氏にインタビューしていただいた(2009年9月10日に実施。計3回に分けて連載)。 嘉山 「INDEX2009医療政策<詳細版>」は理解しているので、今日お聞きしたいのは、その中身ではなく、医療政策のプリンシプル、基本的な考え方です。医療は最低保障でいいのか、あるいは十分な保障を担保するのか、フリーアクセス堅持か否か、といった点についてどのようにお考えなのでしょうか。 鈴木 「国民に安心を与える」という形で医療を活性化すれば、内需拡大にもつながるでしょう。では今の国民皆保険ですが、堅持という理解でいいですか。 嘉...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。