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WHOから声かかり、アフリカでエボラ対策

オピニオン 2022年9月24日 (土)  古瀬祐気

2014~2015年、エボラウイルス病(以前はエボラ出血熱と呼ばれていましたが、2014年に呼称が変更されました)が西アフリカで大流行したことを覚えているでしょうか。リベリア・ギニア・シエラレオネの3カ国を中心に約1年半の間で1万人以上の犠牲者を出した史上最悪のウイルス性出血熱の流行です。このとき流行したザイール株と呼ばれるエボラウイルスは、感染したときの致死率が70~90%にも達します。感染を恐れた医者が国外へと逃げ出し、さまざまな公共サービスが停止し、道端に遺体が転がる中、私はWHO感染症コンサルタントとしてそこにいました。...