「集中治療科」の追加、長年の悲願達成 - 西田修・日本集中治療医学会理事長に聞く◆Vol.1

「歴史的な第一歩だ」――。2022年の医師・歯科医師・薬剤師統計（三師統計）で提出する「医師届出票」の「従事する診療科名等」の欄に、「集中治療科」が新たに加わる。その長年の悲願達成を感慨深く受け止めるのは、日本集中治療医学会理事長の西田修氏（藤田医科大学医学部麻酔・侵襲制御医学講座教授）だ。 西田氏は、「新たなパンデミックに備えるためにも、集中治療医療の担い手の分布や整備の実態を把握することは、国家の危機管理として極めて重要」と指摘、今回の追加がその基礎データとなると期待を込める。 西田氏は2020年3月の理事長就任以降、積極的に追加を関係者に働きかけてきた。その活動の概要と「集中治療科」が担っている役割などについてお聞きした（2022年11月14日にインタビュー。全3回の連載）。...