「国の主張は荒唐無稽」、原告適格の立証をめぐり原告が反論
レポート
2009年11月4日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
「国は、原告適格の立証責任を原告側に求めているが、荒唐無稽な主張。これは裁判所が職権で判断すべきもの。そもそも原告適格を問題視すること自体、おかしな主張であり、レセプトオンライン請求義務を課されているのは、原告ら保険医であることは自明」 レセプトオンライン請求義務化撤回訴訟の第2回口頭弁論が、11月4日午後1時30分から開催され、原告側代理人の小賀坂徹・弁護士はこう主張した。 国は、第1回口頭弁論で、「オンライン請求の方法に限定されるのは保険医療機関である。原告らが保険医療機関としての地位に基づいて訴えを提起しているかどうか、訴状からは明らかではない。原告ら全員が保険医療機関の指定を受けていることについて主張立証を求める」と主張(「原告らは保険医療機関なのか、立証を求めたい」を参照)。原告が本裁判を起こす権利があるかどうかが、「原告適格」の意味だ。小賀坂氏の反論は、第2回口頭弁論の準備書面で国が「原告適格の立証責任は原告にある」と主張したことを受けたものだ。 裁判所はこれに対して明確な答えをせず、原告適格を確認するか否かも含めて、判断を保留した。 国の26ページに上る準備書面は、この原...
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