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オンコール待機や医局バイトも考慮、44歳三重大医師「過労死」

レポート 2023年1月21日 (土)  小川洋輔(m3.com編集部)

2018年2月に致死性不整脈で急逝した三重大学大学院助教の産婦人科医(当時44歳)について、労働基準監督署は2022年5月、当初の決定を覆して、労働災害と認定した。遺族や弁護士の執念が実り、医師の死亡前6カ月間の時間外労働時間は当初の認定から118時間増えたほか、オンコール待機や医局派遣による兼業先での当直といった医師特有の労働慣行も負荷要因として考慮された。支援してきた岩井羊一弁護士は「訴訟前に労基署の決定が覆るのは極めて珍しいケース」と驚く。2024年度の医師の働き方改革の本格施行を前に、実態に即した勤務管理の重要性が一層増している。...