医療費は「底上げ」「配分の大幅な見直し」の両論併記
レポート
2009年11月26日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会の第35回会議が11月25日開催され、「2010年度診療報酬改定の基本方針(案)」がおおむね了承された。この基本方針は前回会議で提出されたもの(『「1月中旬から下旬の諮問・答申を予定」、社保審で医療課長』を参照)と基本は同じで、詳細を肉付けした内容。 会議の冒頭、諫早医師会長の高原晶氏は、「前回と今回の資料はあまり変わらない上、この医療保険部会と医療部会で同様な議論をしている。さらに、本部会は、中医協の上部部会であるはずだが、中医協の方が先に議論が進んでいる。いったいこの部会の役割は何なのか。またこの会議では意見を勝手に言うだけで議論がない。だから厚労省は意見を併記してまとめる。この審議会自体が、行政刷新会議の事業仕分けの対象になる危惧がある。次回の会議は12月4日の予定だが、その後は何を議論するのか」など、会議の意義について根本的な疑念を呈した(詳細は続報の予定)。 同様に、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子氏も、「前回の会議には本当にがっかりした。もう二度と来たくない会議。今日改めてきたのは、建設的な議論を行うため。意見を言うだけであれ...
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