「全国で一生懸命働いている仲間を裏切ることになる」
レポート
2009年12月9日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
中央保険医療協議会の診療側の7人全員は12月9日、総会後に記者会見を開き、中医協として次期診療報酬改定に対して意見書を提出できなかったことについて、「大変残念な結果」とする声明を公表した(経緯は「 中医協、2010年度改定への意見書提出を断念」を参照。 声明はこちらPDF:57KB)。 山形大学医学部長の嘉山孝正氏は、「我々は、医療費を国際水準にするため、診療報酬全体の引き上げを要望したが、支払側は我々の意見を一切認めなかった。今回、全体の引き上げがなければ、医療崩壊はさらに進行する」と、調停が不調に終わった経緯を説明した。 「調停不調」に終わった中医協後の会見には、診療側7人全員が出席。 「一時は総会の席を立つことも考えた」 12月4日の中医協総会で提出された案について(『「医療費底上げ」明記を求め診療側ゆずらず、意見書合意せず』を参照)、「医療が厳しい環境にある」という認識では、診療側と支払側で意見が一致。しかし、「診療報酬の引き上げを行う環境にはなく、限られた財源を効率的かつ効果的に配分するよう見直していくべき」とする支払側と、「診療報酬の大幅な引き上げによる医療費全体の底上げを...
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