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「学会のメッセージ、判断難しかった」感染症学会・四柳理事長

レポート 2023年5月2日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

日本感染症学会の四柳宏理事長は4月29日、横浜市で開かれた同学会の第97回総会で講演し、2022年9月に出した抗ウイルス薬の臨床現場への導入を訴える提言について、「医療が逼迫している状況で、なかなか国民の手元に薬が届かない。どうしたらいいのか。多くの先生とディスカッションしながら、2学会の連名で提言をまとめた」と振り返った。「状況が変化する中、学会としてどのようなメッセージを社会に出すのかの判断が難しかった」とも述べた。日本化学療法学会の松本哲哉理事長は、11月にゾコーバが緊急承認されたことに触れ「提言が直接承認に結びついたかどうかは別だが、緊急承認制度の議論については少し流れを変えられたのではないか」と評価した。...