「30年間で最大の誤り、直近の流行からしか学ばない」押谷氏
レポート
2023年5月3日 (水)
千葉雄登(m3.com編集部)
東北大学大学院教授の押谷仁氏は4月30日、横浜市で開催された第97回日本感染症学会学術講演会で新興コロナウイルス感染症に関する講演を行い、SARSやMERSと新型コロナウイルス感染症の性質の違いや今後予想されるパンデミックへの必要な備えについて語った。押谷氏は「今後予想されるパンデミックで最も疑わしいのはコロナウイルスや新型インフルエンザだが、それだけではない可能性もある。この30年間で最大の誤りは、直近に起きた流行からしか学んでいないことだ。直近の流行からのみ学んでいては、次に全く違うことが起きた場合に対応できない」と課題を指摘した。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。