未来をつくる統合、守りではない－松尾清一・東海国立大学機構長に聞く◆Vol.1

2020年4月に、名古屋大学と岐阜大学が法人を統合し、日本で初めて国立の1大学法人複数大学制で誕生した国立大学法人東海国立大学機構。両大学はそれぞれが存続して個性を発揮しつつ、両大学のリソースを活用する「機構直轄拠点」も設けて研究や教育、産学連携などに力を発揮する体制を構築してきた。統合を推進し、現在は機構長を務める松尾清一氏は「守りの統合と言われるが、違う。未来をつくるために貢献する」、岐阜大学学長の吉田和弘氏は「両大学の強みを生かした研究体制を強化し、機構直轄の拠点が充実してきています」とそれぞれ語る。この3年間を振り返るとともに、今後を展望していただいた。（松尾氏のインタビューは2023年2月10日、吉田氏のインタビューは同月22日）。...