診療報酬など引き上げには「総じて慎重」財政審

財務省の財政制度等審議会財政制度分科会は9月27日、秋の建議に向けた議論を開始した。この日の議題は「財政総論」で、会議後に記者会見した増田寛也分科会長代理は2024年4月の診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等報酬の「トリプル改定」に関する議論は「引き上げには総じて慎重だろう」と話した。医療費の一受診当たりの単価が増えており「改定率をプラスとすることは保険料の引き上げ、（賃金の）手取り減になり、政府の進める物価高対策と矛盾するのでは」との意見も出たという。今後、分野別などの議論を経て11月末から12月始め頃に建議をまとめる。...