国立大学病院収支、2023年度302億円の赤字見込み

国立大学病院長会議は10月13日の記者会見で、2023年度の42国立大学の病院収支が計302億円の赤字となる見込みだと明らかにした。光熱費、人件費、医薬品の高騰などにより、33大学が計318億円の赤字を見込んでいる。横手幸太郎会長（千葉大学医学部附属病院長）は「一般企業であれば価格に転嫁できるが、医療は公定価格なので利益がどんどん減っていく。（医師の時間外労働が規制される）来年度はさらに人件費が増え、おそらく物価も上がる。いつ診療ストップしてもおかしくない状況に来ている」と訴え、診療報酬改定などでの財政支援を求めた。...