被告の大久保医師「患者は当日『死なせて』と伝えてきた」
レポート
2024年1月24日 (水)
小川洋輔(m3.com編集部)
ALSを患っていた当時51歳の女性に対する嘱託殺人罪などに問われた医師の大久保愉一被告の裁判員裁判が1月23日、京都地裁(川上宏裁判長)であり、大久保被告は「女性患者は涙を浮かべてうれしそうに、文字盤で『死なせて』『ありがとう』と伝えてきた」と述べ、直接女性の意向を確認した直後にラボナ錠を投与したと説明した。「SpO2は正常値だった」と呼吸状態に問題がなかったことを認めたが、「『(尊厳死などの)制度ができるまで待っていてくれ』と放っておき、苦しませることはできなかった」と自らの行為の正当性を主張した。...
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