中央ICU薬剤師「麻酔科医が使う鎮静薬に疑問を持たず」
レポート
2024年3月19日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
東京女子医科大学病院に入院中の2歳10カ月の男児が2014年2月に頸部リンパ管腫へのピシバニールを用いた硬化療法(ピシバニール注入療法)後に死亡、中央ICUで術後管理にあたった麻酔科医2人が業務上過失致死罪で在宅起訴された事件の第8回公判が3月19日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)で開かれ、中央ICUの薬剤師は、中央ICUで用いられる鎮静薬について、薬剤師の立場でコメントしたりすることはなく、小児の集中治療における人工呼吸管理の鎮静にはプロポフォールが禁忌であることは「頭から抜け落ちていた」などと語った。「麻酔科医が使う鎮静薬に対して疑問を持たなかった。専門の麻酔科医が専門的な立場から処方されているはずなので、こちらから何かを言うことはなかった」などと証言した。...
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