僕の東京転勤:10年で国内最大の生体肝移植施設に
オピニオン
2025年7月27日 (日)
笠原群生・国立成育医療研究センター病院長
2003年5月に京都大学に復学すると、教授から「病棟医長」をするように指名された。病棟医長は入院・手術予定などの病棟業務を統括する大変重要な役割で、責任は非常に大きくなった。僕は37歳になっていたので、一般社会では十分な大人だったが、外科医としてはまだ経験不足で、先輩医師には手術や日常業務でずいぶん迷惑をかけてしまった気がする。病棟医長を1年少しやっていた2004年の秋に再度教授室に呼ばれ「東京の小児病院で肝移植医療を立ち上げないか?」と、東京への転勤を勧められた。...
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