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小児外科医「自分なら、本症例は手術室で抜管した」

レポート 2025年5月15日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

 2歳10カ月の男児が頸部リンパ管腫へのピシバニールを用いた硬化療法後に死亡した、「東京女子医大事件」の第26回公判が5月15日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)で開かれ、頸部リンパ管腫の経験豊富な小児外科医は硬化療法後の約9割は手術室で抜管し、本症例でも術前のMRI所見などから自身であれば手術室で抜管した症例であると証言した。一方で、本症例のように、ICUで術後の経過を見ると術前に判断したことも、「考え得る措置」「間違った判断ではない」などと述べた上で、いったんICUでの管理を始めた場合、「前よりもよくなっている状態」をどう見極めるか、その判断の難しさがあるとした。...