兵庫県立病院整備に2000億円超、経営厳しく資金不足に◆Vol.1
スペシャル企画
2025年5月28日 (水)
小川洋輔(m3.com編集部)
兵庫県立10病院1診療所を運営する県病院局が巨額の赤字にあえいでいる。2024年度は全施設の経常収支が赤字で、その合計は128億円に上る。年度末決算では内部留保資金が枯渇し、資金不足に陥ったとみられる。県立病院には、はりま姫路総合医療センター(736床、2022年開院)や丹波医療センター(320床、2019年開院)など、新築の病院が多く、民間病院などを統合するかたちで稼働病床を増やしてきた。今後も病院の整備計画が続く。2000億円を超える整備費の償還は数十年にわたり重くのしかかり、資金が不足する分は、金融機関からの借り入れでしのぐしかない。県が委嘱した外部委員からは「民間企業で言えば倒産寸前で、まさに危機的状況だ」と指摘される事態に陥っている。計5回にわたって、兵庫県立病院の現状を連載する。...
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