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健診など「収益部門」手放した基幹病院、経営に苦慮◆Vol.2

スペシャル企画 2025年6月4日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

2022年5月に開院したはりま姫路総合医療センター(736床)は、集約化を進めてきた兵庫県立病院の中でも最大の病床数を誇る地域の基幹病院だ。統合前の民間病院が担っていた健診や透析といった収益部門を手放し、急性期病院としての使命を追求する。しかし、開院3年目も20億円近くの赤字を出し、「新病院の規模が大きすぎたのではないか」との声も上がる。木下芳一院長は「経営を重視するあまり、医療の本質を見失ってはいけない。皆で『経営、経営』と大合唱するのは間違っている」と葛藤を抱えながらも、医師や職員に対し、患者増やコストカットに取り組むよう発破をかけている。...