「県立大野病院事件と放射線災害がもたらしたもの」藤森・福島医大教授

福島県立医科大学産科婦人科主任教授の藤森敬也氏は5月24日、岡山市で開催された第77回日本産科婦人科学会学術講演会で、「県立大野病院事件と放射線災害がもたらしたもの―福島のレジリエンス―」をテーマに特別講演した。表題に掲げた「2つの未曾有の危機」は、国内外からの支援、学術的知見の蓄積、医療従事者たちの努力で乗り越えたことを、事件当時の様々なエピソードや各種データを交えながら紹介。藤森氏はこれらの経験を共有し、後世に伝えていくことが、医療の持続可能性を支え、将来の災害医療体制の礎になると語った。...