イラン編（2）重症患者と闘う日々、啓発阻む情報統制
オピニオン 2025年10月12日 (日) 笠原群生・国立成育医療研究センター病院長
翌日は市内のメへラーバード国際空港から、シラーズにイラン航空の国内線で向かった。シラーズは古代ペルシャ帝国の首都で、世界遺産のペルセポリスがある街だ。テヘランからシラーズまで飛行機で１時間半程度だ。東京を出発して既に30時間、やっとシラーズに着いた。シラーズはテヘランとは全く異なり、喧噪や渋滞はなく、静かで緑の多いとても美しい街だった。カゼミ先生がトヨタのハリアーで迎えに来てくれていた。日本車はどこでも人気抜群だ。...