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小児鎮静でのプロポフォール「合理的な理由ない」、小児集中治療医

レポート 2025年6月30日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2歳10カ月の男児が頸部リンパ管腫へのピシバニールを用いた硬化療法後に死亡した、「東京女子医大事件」の第28回公判が6月30日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)で開かれ、検察側証人である小児集中治療医は、本件男児が人工呼吸器管理でプロポフォールによる鎮静が開始されたことは「合理的な理由はない」と指摘した。その理由として添付文書上は禁忌である上、投与中止後の覚醒が早いなどのメリットよりも、多量・長期投与によるPRIS(プロポフォール注入症候群)発症のリスクが高いことを挙げた。自身であれば、ミダゾラムやフェンタニルを使用したと述べた。...