無謀な被災地遠征、キーパーソンとなった医師は
オピニオン
2025年7月20日 (日)
櫻井滋・元岩手医科大教授
大きな地震に見舞われた熊本に向けて移動しながらの賀来満夫・日本環境感染学会(JSIPC)理事長(当時)との慌ただしいやり取りは、自ら現地調査の必要性を確認する作業となった。東日本大震災時の経験から、支援だけではなく現地活動を継続的に担う存在「受援ICT」が必須であると確信していた我々は、小川彰・岩手医大学理事長(当時)と岩手県保健福祉部に進言し、ICATを現地調査に派遣する形で、いわゆるPreDICT(Disaster Infection Control Team)活動を開始した。2016年4月22日のことだった。...
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