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人工呼吸離脱「直ちに中止すべきだった」、大学病院の元集中治療部長

レポート 2025年9月8日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2歳10カ月の男児が頸部リンパ管腫へのピシバニールを用いた硬化療法後に死亡した、「東京女子医大事件」の第31回公判が9月8日、東京地裁(細谷泰暢裁判長)で開かれ、弁護側の証人であり、40年以上の経験を持つ集中治療専門医への尋問が行われた。同医師は、男児のICUでの管理に関して「人工呼吸器からの離脱」を問題点として挙げ、心電図などに異常が見られた時点で離脱を中止すべきだったと証言した。一方で、人工呼吸管理中の鎮静に用いられたプロポフォールについては「問題はなかった」と述べた上で、「被告医師2人に全ての責任を負わせるのか。涙が出るほど悔しい」と語った。...