「若者に切ない遺書書かせた大学の責任問う」自死の東北大院生遺族
レポート 2025年12月9日 (火) 水谷悠（m3.com編集部）
東北大学大学院医学系研究科大学院生だった男性（当時29歳）が2015年に自死し、大学法人側に安全配慮義務違反があったとして、遺族が約8485万円の損害賠償を求めて法人を訴えた裁判で12月8日、仙台地裁（中俣千珠裁判長）で第1回口頭弁論が開かれた。原告である大学院生の母は意見陳述で「研究への情熱を持ち、発展を願いながら旅立った。未来を担う若者に切ない遺書を書かせてしまった大学の責任を問いたい」などと述べた。被告は出廷せず、請求棄却を求める旨の答弁書を提出した。...