大腿動脈穿刺に伴う後腹膜出血による死亡、7例報告
レポート
2026年3月11日 (水)
溝呂木拓也(m3.com編集部)
日本医療安全調査機構は3月11日、「血管内治療時の大腿動脈穿刺に伴う後腹膜出血による死亡」についての警鐘レポートを公表し、血管内治療に携わる医療従事者に向け、大腿動脈穿刺による後腹膜出血で死亡した事例が2015年10月の医療事故調査制度の開始以来、7例報告されていることを明らかにした。7例中6例は、鼠径靱帯より頭側の動脈に穿刺する「高位穿刺」と考えられた事例であった(資料は、同機構のホームページ)。 警鐘レポートでは、発見の遅れを防ぐ対策として、「刺入部に出血や腫脹が認められなくても、血圧低下や腰背部痛などが持続する場合は後腹膜出血も疑い、CT検査を検討する」ことを挙げている。また、「高位穿刺」を回避するための確認ポイント(視診・触診、X線透視、超音波)も示している。 同機構のホームページには、報告された7つの死亡事例が掲載されている。年齢は70歳代から90歳代であった。7例中6例で抗血栓薬を服用中だった。 症状として、血圧低下や頻脈、腰背部痛、腹痛、嘔気・嘔吐などが出現している一方で、複数の事例において刺入部の出血や腫脹は確認されていなかった。...
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