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DPC、調整係数の廃止期限変更、2018年度まで

レポート 2012年1月31日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が1月30日に開催され、DPC病院への移行に伴う激変緩和の観点から導入されている調整係数の完全廃止は、2012年度診療報酬改定も含めて計4回、つまり2018年度改定とする方針が示された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。従来は計3回の改定を経て2016年度改定で廃止するとされていた(『大学本院に次ぐDPC「II群」、全国で80-90病院』を参照)。 DPCに基づく点数は、DPC別(診断群分類別)の1日当たり包括点数に、医療機関別係数を乗じて決まる。この医療機関別係数は、調整係数(前年実績を保証するための係数)、機能評価係数I、IIから成る。2010年度改定で調整係数を段階的に廃止する方針が打ち出され、調整係数の25%を機能評価係数IIに置き換え、今改定ではさらにその割合を50%にする予定だった。しかし、「少数の医療機関については、かなり大きな変動になる」(厚生労働省保険局医療課企画官の迫井正深氏)ことから、段階的移行の時期を遅らせた。 つまり、2012年度改定でも調整係数の機能評価係数への置き換えは25%...