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自殺した開業医遺族、鳥取県東部医師会と調停へ

レポート 2012年7月19日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

故増田聡子氏の夫で、横浜市の開業医である増田肇氏ら遺族は7月19日、聡子氏が所属していた鳥取県東部医師会に加え、同医師会会長の板倉和資氏を相手とした調停を鳥取簡易裁判所に申し立て、同日、厚生労働省内の記者クラブで会見を開いた。 聡子氏は鳥取県鳥取市で「プラザクリニック」を開業していたが、個別指導・監査を受け、約50万円の診療報酬の不正請求を理由に、2007年11月1日付けで保険医療機関の指定と保険医登録の取消処分を受けた。聡子氏は、指導・監査を機に抑うつ状態になり、同年12月28日に自殺。監査は計4回実施され、4回目に立ち会っていたのが板倉氏で、当時も鳥取県東部医師会会長だった。聡子氏の取消処分を決定した、鳥取地方社会保険医療協議会にも出席していた。 聡子氏は、鳥取県東部医師会に2007年11月30日付けで任意退会するために退会届を提出したが、同医師会は受理しなかった。その代わりに同医師会は、会員の処分等を決めるための裁定委員会を、聡子氏欠席のまま12月19日に開催、聡子氏の死亡後の2008年2月18日にも開いている。最終的には、同医師会は「死亡を確認した」とし、2007年11月30日...