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勤務医は備品にあらず!全医連集会

レポート 2014年6月9日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

第7回全国医師連盟集会が6月8日、「勤務医の労働環境は改善しているのか?」をテーマに都内で開催され、代表理事の中島恒夫氏は、「全国都道府県立病院労務実態調査」の結果を公表した。回答があった40都道府県中、15都県で「月80時間以上の時間外労働」を定めた36協定を結んでいるほか、19道府県では宿日直許可証が存在しないなど、勤務医が過酷な労働を、場合によっては違法な状態で強いられている実態が浮き彫りになった。 全国医師連盟代表理事の中島恒夫氏。 中島氏は、「勤務医は、備品ではない。壊れたらすぐ取り替えるような使い方はやめてほしい」と訴えるとともに、持続可能な医療提供体制を構築するためにも、勤務環境の改善が必要だとした。「法定労働時間を完全に守っていたら、医療が回らないのは分かっている。医師はより良い医療を提供したいと思っている。しかし、その思いに付け込んで、過重労働、不払いを強いるのはよくない」。こう語る中島氏は、勤務環境改善の一つの方策として、交代制勤務を導入するため、各地域で病院を集約化し、1病院1診療科当たりの医師数を増やすことを提案した。 36協定は、時間外労働を行う場合に、労働基...