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「保険医救済の大きな後ろ盾」、日弁連意見書

レポート 2014年9月8日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「指導・監査・処分改善のための健康保険法改正研究会」の第3回シンポジウムが9月7日に仙台市で開催され、同研究会は日本弁護士連合会が8月に発表した「健康保険法等に基づく指導・監査制度の改善に関する意見書」を、「権利の侵害に直面している保険医救済の大きな後ろ盾になる。歴史的な意義は大きい」と評価、その上で、厚生労働省と各都道府県に対し、(1)運用については、すぐにも改善できる点は即改善する、(2)制度については、指導大綱・監査要綱などを速やかに抜本的に改める、(3)法的には、患者・保険医の権利条項の全く欠如している健康保険法等の関連法規を、憲法の趣旨に沿って早期の改善を行う――を求める支持声明を発表した。 「指導・監査・処分改善のための健康保険法改正研究会」共同代表で、弁護士の井上清成氏。 同研究会の共同代表を務める、弁護士の井上清成氏がこの支持声明を説明、行き過ぎた指導・監査は保険医の人格の尊厳を脅かし、萎縮診療に陥る懸念があることから、「国民の適切な医療を受ける権利の保障という観点からも、現行の指導と監査を改善することが必要」と訴えた。「患者や国民の理解を得ながら、日弁連の意見書をきっ...