1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. JNPの研修、初期研修医と同等 - 東京医療センター松本・菊野両氏に聞く◆Vol.2

JNPの研修、初期研修医と同等 - 東京医療センター松本・菊野両氏に聞く◆Vol.2

インタビュー 2015年1月18日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――JNP(Japanese Nurse practitioner:診療看護師)は、大学院に入学する前、認定看護師あるいは専門看護師の資格を取得していた人が多いのでしょうか。 菊野 救急の認定看護師や集中治療の専門看護師の資格を持っていたり、救急病棟、あるいは外科病棟で長い間、働いているなど、それぞれいろいろなバックグラウンドを持っています。これらの経験があれば、大学院レベルの教育についていきやすい。 「医師はいつまで経っても医師だけれど、JNPは、ある時は医師、ある時は看護師。立場を上手に使い分けている上、医師よりも、患者に対して親切かもしれない」(松本純夫氏) ――例えば、救急の場合、JNPと、救急の認定看護師とはどのように違うのでしょうか。 菊野 仕事内容は、全く違います。認定看護師や専門看護師は、医行為ができないという点が、決定的に異なります。認定看護師や専門看護師が主にやっているのは、マネジメントと教育です。救急の認定看護師の場合、院内の救急診療体制を見直したり、看護師たちに救急に関する教育をする。例えば、ICTの専門看護師も、感染に関するデータを収集したり、院内を啓蒙などの...