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「上から目線」でなく「納得」が改革の要 - 渋谷健司・東大国際保健政策学教授に聞く◆Vol.2

インタビュー 2015年3月12日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――第1回会議後のブリーフィングで、事務局長の小野崎耕平氏(NPO法人日本医療政策機構理事)が「これまでの議論は、どうしてもツギハギ的な議論にならざるを得なかった」と言われていました(『「2035年」見据え、長期ビジョン策定へ』を参照)。ただ、骨太のビジョンを作りたいと考えても、容易ではないと思います。 懇談会のメンバーと議論の進め方を見れば、今回は従来と違うことが分かるでしょう。実際にどんな取りまとめを行うか、それで評価していただきたい。 懇談会の取りまとめについて、「国民にとって分かりやすいものにしたい」と語り、今後の医療制度改革の礎になることを期待する渋谷健司氏。 ――今後、どんなプロセスで議論を進めるのでしょうか。 とにかく毎回、全員参加する形にしたいのです。来ることができる人は来て、残りの人はWebでつないで参加してもらう。2週間に1回のペースくらいで開催します。ただ、6月までにまとめなければいけないので、5月くらいはもっと開催頻度を高めると思います。 ――まずは、フリーディスカッションで進める。 最初の2、3回はそうですね。それぞれのイシュー(論点)、意見を出してもらい、論...