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内科専門医と総合診療専門医、違いは何か

レポート 2015年4月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本専門医機構理事長の池田康夫氏。 第33回臨床研修研究会が4月18日に都内で開催され、シンポジウム「総合診療医の育成をいかに進めるか」で、日本専門医機構理事長の池田康夫氏をはじめ、関係者らが出席して議論したが、総合診療専門医をめぐっては、いまだその定義や役割についての認識が浸透していないほか、他の基本領域からの移行やサブスペシャルティの在り方も未定であるなど、今後の検討課題が多々あることが浮き彫りになった。 日本専門医機構は今年4月の理事会で、総合診療専門医の「専門研修プログラム整備基準」(案)を了承し、「6つのコアコンピテンシー」という形で、その「医師像」を提示した(『総合診療専門医の「医師像」、明らかに』を参照)。「総合診療専門医の議論が、完結するにはまだ時間がかかる」と池田氏が断った通り、まだその内容が周知徹底されていないこともあり、出席者から、内科専門医との違いなどを質す発言も出たほか、病院と診療所という「働き場所」によっても、総合診療専門医が果たす役割が違うのかなど、さまざまな質問が出た。 また内科専門医には、13のサブスペシャルティがある。内科専門医と総合診療専門医の研修...