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「社会医学系の専門医設立を」関係学会が検討

レポート 2015年4月21日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

2017年度から新専門医制度が始まるを踏まえ、社会医学系の5つの学会と日本保健所長会、全国衛生部長会が合同で「社会医学系専門医(仮)」創設に向けて話し合う検討会が4月20日、開催され、関連学会と団体で連携して専門医制度を作る方針で一致した。今後、6月に提言を公表し、日本専門医機構と協議して制度上の取り扱いを決めるとしている。 日本衛生学会、日本産業衛生学会、日本疫学会、日本公衆衛学会、日本医療・病院管理学会の5学会のほか、日本保健所長会、全国衛生部長会が集まった。19の臨床系の基本領域を柱とする新専門医制度が始まり、臨床系に若手が流れることで、社会医学系の医師の成り手が減ってしまうとの危機感がきっかけになり、検討会が実現した。 日本公衆衛生学会担当理事で日本医療・病院管理学会担当理事の今中雄一氏(京都大学医療経済学分野教授)は「新専門医制度と同時にスタートしたい」と話し、今後、急ピッチで具体的な研修内容や制度設計を検討する。 会見した日本公衆衛生学会、日本医療・病院管理学会の今中雄一氏(左)と全国衛生部長会の坂元昇氏(右)。 今中氏は「地域包括ケアシステムや地域医療構想を進める中でも、...