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日医、リフィル処方せん反対明言

レポート 2015年7月23日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会診療報酬基本問題小員会(委員長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)が7月22日に開かれ、残薬問題にからんで、6月末に閣議決定で検討を求められている分割調剤やリフィル処方せんについて話し合った(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 日本医師会副会長の中川俊男氏は、リフィル処方せんについて、薬剤師が患者の体調を確認することが想定されることから、「体調確認はかかりつけ医の業務」「議論する状態にない」と強く反対し、他の診療側委員が同調する場面もあった。今後、残薬解消や分割調剤の拡大とともに議論される見込み。 分割調剤やリフィル処方せんについて議論が交わされた中医協の会場 リフィル、保険者も「負担増なら反対」 分割調剤については、現在は長期保存が困難な薬剤や、後発医薬品を初めて使用する場合に限って認められている。内服薬1種当たりの平均投薬日数は、無床診療所では18.1日なのに対して、病床規模が増加するにつれて増加して、500床以上の場合、37.7日となっている。さらに残薬経験の有無については、2013年度の厚労省の患者を対象とした調査では、「大量に余ったこ...