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亀田総合病院、『医療崩壊』小松氏の言論抑制

レポート 2015年9月19日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

「メール、メールマガジン、記者会見等、手段の如何を問わず、厚生労働省および千葉県に対する一切の非難行為を厳に慎むことを命じます」 9月19日、m3.comの取材に答える小松秀樹氏。 亀田総合病院(千葉県鴨川市)副院長の小松秀樹氏のもとに、9月14日、こんな一文が記載された「弁明の機会の付与通知書」が届いた。送り主は、亀田総合病院を運営する医療法人鉄蕉会理事長で、同法人懲戒委員会委員長の亀田隆明氏。小松氏が、千葉県との補助金事業に関する話し合いの席で恫喝的な行為をして法人の名誉を損なったこと、亀田理事長の厳命に反して、補助金事業をめぐり千葉県を非難する内容をメールマガジンに投稿したり、厚労省職員に関する「調査と厳正対処」を求める文書を提出したことが懲戒処分に該当し得るとして、9月25日に懲戒委員会を開催する旨の通知だ。 2006年に上梓した『医療崩壊』などの著書で知られる小松氏は、医師であると同時に、常に医療界に鋭い目を向け続ける言論人でもある。 「理事長は独裁者ではない。とても近代社会の一員である個人としての対応とは思えない。民主主義を踏みにじる内容」と、言論抑制と言える「弁明の機会の...