「人を残すのは上、仕事を残すのは中、金を残すのは下」◆Vol.14
スペシャル企画
2015年10月25日 (日)
橋本佳子(m3.com編集長)
――2007年11月から、阪大免疫学フロンティア研究センターに研究室を構えている。いまだ現役の免疫分野の研究者だ。肩書は「大阪大学特任教授」。 この免疫学フロンティア研究センターは、2007年にスタートしたので、あと2年で10年。僕が総合科学技術会議の議員をやった時に、ドイツのマックス・プランク研究所のように、世界から評価されて、人が集まってくる特色ある世界拠点を作るという構想が出た。例えば東北大学は本多光太郎以来、金属やそのマテリアル研究の中心になっている。東京大学は物理学、その当時の京都大学は数学、今はiPS細胞。それで、大阪大学には免疫の拠点を作ろうという構想がまとまった。 僕は、ここにラボを持っているけれど、研究費はもらっていない。それは、僕がIL-6関係の特許を持っており、ライセンス料が入ってきているから。ラボもその寄付講座。大学から週2時間の時間給だけもらっている。 IL-6の特許料は、留学生をはじめ、若手研究者の支援などに充てているという(写真:的野弘路) 1980年代や1990年代、基礎的な研究の特許は、大学ではなく、研究者個人に帰属するという法律だった。一生懸命にやっ...
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