1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医師の職業選択の自由」を尊重、厚労省医政局長

「医師の職業選択の自由」を尊重、厚労省医政局長

レポート 2016年3月3日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月3日の厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会(座長:片峰茂・長崎大学学長)の第3回会議で、同省医政局長の神田裕二氏は、医師の地域・診療科偏在対策について「何もやってこなかったわけではない」と反論、一定の規制ルールで偏在解消すべきとの意見に対し、「医師の職業選択の自由」を尊重しつつ、偏在解消ができる仕組みを検討すべきとの考えを示した(資料は、厚労省のホームページ)。 座長の片峰茂・長崎大学学長 3日の会議のテーマは、医師の需要・供給推計の方法と、医師が地域・診療科偏在する課題の整理――の二つ。医師偏在の問題は、2008年7月の厚労省の「医師の需給に関する検討会報告書」でも検討した経緯がある。10年経っても問題解決に至っていない現状を踏まえ、委員から問題視する声に答えたのが、神田局長。 神田局長は、「2008年の検討会は、マクロの需給は将来足りるが、まだ医師が不足している地域があるため、実効性がある地域定着策を講じながら、医師を増やす結論だった。その後、医学部定員を1637人分増やすなど、何もやってこなかったわけではない」と説明。 その上で次のように付け加え、ま...