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医学生の臨床実習、「包括同意」取得は4割

レポート 2016年4月22日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議会議相談役で、医師養成のグランドデザイン検証ワーキンググループ座長の神保孝一氏 全国医学部長病院長会議は4月21日の定例記者会見で、「診療参加型臨床実習のための医学生の医行為水準策定 現状に関するアンケート」の結果を報告した。臨床実習の期間は、国際基準の「70週」をクリアしていると想定される大学は、80大学中、61大学(76%)に上り、臨床推論や外科手技など「指導医の指導・監視下で実施する医行為」は79校で実施するなど、臨床実習において医行為が積極的に行われている実態が明らかになった一方、医学生が臨床実習を行うに当たって、患者から「包括同意書」を取得しているのは42.5%にとどまるなど、課題も浮き彫りになった。 医行為は、「レベルI:指導医の指導・監視の下で実施されるべき医行為」と、「レベルII:指導医の実施の介助・見学が推奨される医行為」に大別できる。「レベルI」は1大学を除き79大学で、「レベルII」は78.8%の大学でそれぞれ実施。実施内容には大学による差があるものの、「レベルI」では胃管挿入や、尿道カテーテル挿入・抜去、注射など、リスクも伴う行為も行われて...