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「予防、薬、生活保護」が喫緊の課題 - 梅村聡・おおさか維新の会・参議院比例代表支部長に聞く◆Vol.5

インタビュー 2016年6月7日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今参院選に立候補するに当たって、先生は6つの選挙公約を掲げておられます。その一つが「医療・介護体制の強化」です。参議院選挙に当選されたら、具体的にはどの辺りから実施していくご予定でしょうか。 いろいろありますが、一つは予防医療の充実です。今の日本の医療制度では、予防医療はほとんど評価されていません。薬を処方したり、検査をした方が評価され、予防に関する活動をしても診療報酬上はほとんどメリットがない。制度的にも、経済的にも、予防医療を評価していくことが必要だと感じています。 ――それは診療報酬での評価を想定されているのでしょうか。 そうです。予防接種や有効性の高い検診、時間をかけた指導(例えば、ロコモティブシンドローム予防)など、一定の条件を満たせば、公的医療保険でカバーしてもよいのではないかと思います。 「生活保護の医療費無料化のままでは、患者も“被害者”」と指摘する梅村聡氏。 ――結局、今の診療報酬体系は、感染症対策を中心とした戦後の医療をベースにしており、疾病構造などの変化に対応しきれていない。 そう思います。一朝一夕には変わらないのでしょうが、診療報酬の評価の対象を、ある程度、...