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東大、医学系教授ら6人、22報の論文不正疑惑、本調査

レポート 2016年9月20日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学は9月20日、論文不正疑惑の指摘を受けた同大学の6人、計22報の論文について、本調査を開始すると発表した。東大の科学研究行動規範委員会規則では、今後30日以内に本調査を開始、150日以内に結論を出すことを原則としている。調査委員会の委員長は、総長が副学長を任命、委員や専門委員で構成する。総数は明らかになっていないが、半数以上は学外の委員とする(資料は、東大のホームページ)。 東大は8月14日付、および8月29日付の匿名で論文不正疑惑を指摘する文書を受け取り、8月22日および9月1日から、それぞれ本調査に入るか否かの予備調査を開始した(『東大、医学系4教授、11の論文不正疑惑を予備調査』、『東大、論文不正疑惑の第二弾受け予備調査』参照)。 m3.comが入手した資料によると、本調査の対象となるのは、8月14日付が、医学系教授が主催する4研究室の計11報の論文、8月29日付が医学部と分子細胞生物学研究所(分生研)の2人の教授の研究室の計11報の論文。匿名のグラフ等に捏造および改ざんの疑いがあると指摘していた。掲載誌は、NatureやCell、NEJMなどのトップジャーナルが多く、2...