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大都市圏以外に過去最多の研修医、2016年度マッチング最終結果

レポート 2016年10月20日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

10月20日に公表された2016年度医師臨床研修マッチングの最終結果では、大学病院に研修先が決まったのは全体の42.7%で、過去最低を更新した2015年度の42.6%と同水準だった(昨年の結果は、『「大学で研修」下げ止まらず、2015年度マッチング最終結果』を参照)。市中病院に研修先が決まったのは57.3%。大都市部のある6都府県以外の内定者の割合は58.3%で、2004年度の新制度導入以降、最多となった。 2004年度に臨床研修が必修化される以前、大学病院での研修者は約7割だった。2009年度は49.7%で、2008年度の49.1%から若干改善したが、2010年度47.9%、2011年度47.1%で、2012年度45.6%、2013年度45.2%、2014年43.7%、2015年度は42.6%と低下の一途をたどり、2016年度もほぼ同水準だった。 募集定員に対するマッチ者数の割合である「定員充足率」を都道府県別に見ると、90%を超えたのは、熊本県、京都府、奈良県、東京都、福岡県の5都府県にとどまった。一方で、大都市部6都府県(東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)を除く道...