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女性医師支援、「ゆったり」「しっかり」 - 勤医協札幌病院◆Vol.1

レポート 2017年6月25日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

育児中で、時短勤務などを希望する女性医師は、医師の人数が多い大規模の病院の方が働きやすい……。そんな“通説”を覆す病院がある。その一つが、勤医協札幌病院(札幌市白石区)だ。病床数は105床。家庭医療専門医養成の一環として2013年から「ゆったりしっかり後期研修プログラム~彩(いろどり)~」というプログラムをスタート。女性医師が増え、かつ高齢社会を迎えプライマリ・ケアへのニーズも高まる中、地域密着型という勤医協札幌病院の特性を踏まえた医師支援策が「彩(いろどり)」と言える。その取り組みを、副院長の佐藤健太氏のインタビューも交え、3回に分けて紹介する。 「彩(いろどり)」は、北海道勤労者医療協会の総合診療・家庭医療・医学教育センター(GPMEC)が運営する、日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医養成のための後期研修プログラムの一つ。主たる研修の場は、勤医協札幌病院で、そのキーワードは、「ゆったり」「しっかり」だ。同専門医の研修期間は3年が基本だが、「彩」では、4~5年かけて専門医取得を目指す。3年コースは、病棟研修が中心で当直もあるが、「彩」の研修は、外来診療や在宅医療、健診などが中...