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「働き方改革」医師固有の事情を考慮 - 鈴木康裕・厚労省医務技監に聞く◆Vol.3

インタビュー 2017年8月23日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医師の働き方改革は、医療機関の経営者および現場の医師にとって、非常に関心が高いテーマです。これも、医療と労働の双方の部局が関係する問題です。 私は、医療の現場が今のままでいいとは思っておらず、改革を進めなければ若い医師たちも付いてきません。ただし、医師固有の事情を全く考慮しないでいいわけではありません。 医師の働き方改革は、医政局、労働基準局、保険局など、関係各局が連携する課題であると指摘する。 私が医学部を卒業した当時、女性の割合は10%台でしたが、今は4割に近い。また最近の若い医師には、ワークライフバランスを重視する人も増えているようです。「皆、病院に泊まって覚えろ」みたいなやり方はもはや通用しないでしょう。 (今年4月に報告書をまとめた)「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」の報告書でも盛り込まれたように、医師でなくてもできる仕事は、いつまでも抱えていたり、「訓練だ」と言って、若手に強制するのではなく、その他の職種にシフトできる部分はどんどんシフト、シェアしていくことが大事だと思うのです。 その上で言いますが、医師が「9時 - 5時」といった時間...