1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「新規研修開始の医師」が対象、へき地等勤務が管理者要件

「新規研修開始の医師」が対象、へき地等勤務が管理者要件

レポート 2017年11月22日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」の第15回医師需給分科会(座長:片峰茂・長崎大学前学長)は11月22日、前回会議に続き、「医師少数区域」での勤務経験を有する医師(認定医師)の評価の在り方や「外来医療機能の可視化」などについて議論した。これらは今年末に予定している医師偏在対策の取りまとめには入るが、前回会議で「駆け込み開業」が起きるなどの懸念が呈せられた「無床診療所の開設に対する新たな制度上の枠組み」は見送られる見通しだ(前回会議については、『「医師少数区域」の勤務医師、厚労省が「認定」を検討』を参照。資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省が「医師少数区域」で一定期間勤務した医師を認定、評価する仕組みは、若手とベテランを問わず、あらゆる世代を対象とする方針。認定制度自体が、「医療機関の管理者」として評価するなど、医師個人の一種のインセンティブとなるほか、認定医師を雇用する医療機関にとっても、認定医師を広告可能事項としたり、予算(地域医療介護総合確保基金など)や税制上の優遇措置などのインセンティブ付与を想定している。 特に注目されるのは、「医療機関の管理者」としての評価。厚...