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健保連「我々が皆保険を守る」、医療費適正化を決議

レポート 2017年11月28日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

健康保険組合連合会全国大会が11月28日、東京都内で開催され、「現役世代の負担は限界を超える水準に達する。あらゆる方策を通じて医療費全体の伸びを抑制することが不可欠である」などとする決議文を採択、高木美智代厚生労働副大臣に手渡した。大会スローガンは「迫る超高齢社会!皆保険の存続へ改革断行!!優れた保険者機能を発揮し、我々が皆保険を守る」だった。 大塚会長が高木副大臣に決議文を手渡した 決議文では、▽健保連推計では、2025年度の国民医療費は現在の1.4倍の約58兆円▽高齢者医療費への拠出が加入者に対する法定給付費を上回る組合が多数ある▽被保険者1人当たりの年間保険料は2015年度の47.6万円から、2025年 には65.7万円に約18万円増加する――などの状況認識を踏まえて、下記の4点を求めている。 ・拠出金負担に50%の上限、現役世代の負担に歯止めを ・高齢者医療費の負担構造改革の早期実現 ・実効ある医療費適正化対策の確実な実施 ・生涯現役社会を目指して、保険事業等の積極的な推進 加藤勝信厚労相の代理として、高木副大臣が受け取った。 健保連会長の大塚陸毅氏は、「最大の課題は高齢者医療...