医療はAIでどう変わる？医師の役割は？- AI座談会◆Vol.1

医療界の将来を語る際のキーワードとして必ず上がるのが、ITやAI（人工知能）。これらのテクノロジーの進歩で、医療や医師の役割はどのように変貌するのか……。 「医療×ICT×AI」の座談会に出席いただいたのは、3人。医師の立場からは、医療AIのビジネス化を目指す株式会社情報医療代表取締役の原聖吾氏が出席。皮膚科や眼科領域の遠隔コンサルテーションサービスなどを行う「ヒポクラ」を運営する株式会社エクスメディオCTOの今泉英明氏、元グーグル株式会社エンジニアで、今は遠隔通訳サービス「mediphone」などの開発を進める一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ CTOの田畑悠介氏は、他業界も知る立場から、語っていただいた（座談会は、2018年2月5日に実施。全4回の連載）。 ――なぜ医療のICT、AI（人工知能）の分野で仕事をするようになったのか。まず自己紹介もかねてお聞かせください。 【今泉】 私は、日本にインターネットを導入した慶應義塾大学の村井純先生の研究室で学部から博士課程までを修了し、東京大学で光通信の分野で有名な「森川研究室（当時は青山・森川研究室）」（編集部注：東大先端科学技術研究...